― 修正と考え方について ―
以前、ヒアルロン酸を入れすぎると不自然になる可能性がある、というお話をしました。
なので本来は、
最初から入れすぎないことがとても大切です。
ただ実際には、
「ヒアルロン酸を入れたら少し不自然に感じる」
「思っていた仕上がりと違った」
こういったケースは、どうしても起こり得ます。
今回は、そういう場合にどう考えて、どう対処していくのかをお話しします。
目次
「不自然」と感じる状態はいくつかある
一言で“不自然”と言っても、その中身はさまざまです。
例えば、
・頬がパンパンに膨らんで見える
・笑ったときに不自然に盛り上がる
こういった場合は、
単純に量が多いことが原因であることが多いです。
一方で、
・ほうれい線に入れたヒアルロン酸だけ浮いて見える
・目の下に入れた部分がしこりのように見える
こういったケースもあります。
これは、
・製剤(ヒアルロン酸の種類)の選択
・入れる層や場所
・量
このあたりの組み合わせによって起こります。
例えば、目の下に硬いヒアルロン酸を入れてしまうと、
なじまずに浮いて見えたり、膨らみとして目立ってしまうことがあります。

さらにもう一つ多いのが、
「不自然ではないけど、イメージと違う」というケースです。
例えば、
・こめかみを綺麗に埋めたけれど、少しコケている方が自然に感じる
・バランスとしては整っているけど、自分の好みと少し違う
こういった“感覚のズレ”も、不満につながることがあります。
なぜすぐに気づかないことがあるのか
ヒアルロン酸は、施術直後が完成ではありません。
数日〜1週間ほどかけて、
腫れが引き、なじみ、状態が安定してきます。
そのため、
「最初は良いと思ったけど、落ち着いてきたら気になってきた」
ということも珍しくありません。
だからこそ、経過を見ることが大切
私は、ヒアルロン酸を注入した後は、
2週間〜1ヶ月後の再診(結果観察)を大切にしています。
・問題がないかの確認
・ご本人の満足度
・客観的な見え方
これらをすり合わせながら、
・このままで良いのか
・調整が必要か
・今後どう進めるか
を一緒に考えていきます。
気になることがなくても、確認だけでも大丈夫です。
修正の選択肢は大きく2つ
もし調整が必要になった場合、選択肢は大きく2つあります。
① ヒアルロン酸を溶かす
入れすぎている場合や、明らかに浮いている場合は、
ヒアルロン酸を溶かすという方法があります。
ヒアルロニダーゼという薬剤を使うことで、
・全体を元に戻す
・部分的にボリュームを減らす
といった調整が可能です。
ただし、この薬剤には
・アレルギーのリスク
があるため、
その点をしっかり理解した上で選択する必要があります。
② 少し足して整える
もう一つは、少量を追加してバランスを整える方法です。
例えば、
・一部だけボリュームが足りない
・形のつながりが不自然
といった場合は、
ほんの少しヒアルロン酸を足すことで、
全体として自然に見えるようになることもあります。
大切なのは「どう直すか」ではなく「どう設計するか」
ヒアルロン酸の修正は、
ただ戻すか、足すか、という単純な話ではありません。
・どこが違和感の原因なのか
・どこを変えると自然に見えるのか
・どこは触らない方がいいのか
これを整理して、
もう一度設計し直すことが重要です。
最後に|不自然さは必ず調整できる
ヒアルロン酸で不自然に感じた場合でも、
・溶かす
・微調整する
といった方法で、改善できるケースがほとんどです。
大切なのは、
その状態をきちんと評価して、
落ち着いて対処することです。
私は、ヒアルロン酸を使うとき、
「どこまで入れるか」よりも
「どこで止めるか」
を大切にしています。
そしてもしズレがあった場合も、
そのズレを丁寧に修正していくことが大切だと考えています。
ヒアルロン酸は、微調整の積み重ねで完成していく治療です。
不安なことや気になることがあれば、
遠慮なくご相談ください。

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