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なぜ私は、シルエットソフトを使うのか
糸リフトには、さまざまな種類の糸があります。
その中でも私がY LIFTと組み合わせてよく使用しているのが、シルエットソフトです。
私がこの糸を使う大きな理由の一つが、「引き上げた組織を、できるだけ長く支える」ための構造にあります。
トゲではなく、「コーン」で組織を支える
一般的な糸リフトでは、糸についた細かなトゲ、いわゆるコグによって組織を捉えるものが多くあります。
一方、シルエットソフトには、「コーン」と呼ばれる円錐状の構造がついています。
このコーンが組織を捉えることで、引き上げた組織を支える仕組みになっています。
そして私が特に面白いと感じているのが、コーンと糸が完全に一体化した硬い構造ではないという点です。
顔は、じっとしているものではありません。
笑う、話す、食べる。
日常生活の中で絶えず動き、さらに常に重力の影響を受けています。
シルエットソフトでは、こうした動きに対してコーンや糸の構造にある程度の“遊び”があるため、加わった力を一点で受け続けるのではなく、柔らかく受け流すように働くと私は考えています。
コーンとコーンの間にある「結び目」
もう一つ特徴的なのが、コーンとコーンの間にある結び目です。
シルエットソフトを見ると、一本の糸にコーンがただ並んでいるわけではなく、その間に結び目が作られています。
この構造によって、糸全体が一本の硬い棒のように働くのではなく、しなやかに動ける構造になっています。
顔が動いたとき、あるいは重力によって組織に力が加わったとき。
その負荷がそのままコーンや糸の一部分に集中するのではなく、糸全体がわずかに動きながら受け止める。
私はこの「力を逃がせること」が、長期的に組織を支えるうえで大切だと考えています。
強く固定するだけではなく、
動きながら支える。
これがシルエットソフトの面白いところです。
素材そのものも、長期的な支持を考えた設計
さらに、シルエットソフトは吸収性の素材で作られていますが、短期間ですぐになくなる糸ではありません。
そのため、構造的な工夫だけでなく、素材の吸収過程も含めて、比較的長期的な支持を期待して使用しています。
ただし、糸が体内に存在する期間と、リフトアップ効果が続く期間は同じ意味ではありません。
実際の持続期間は、組織の状態、たるみの程度、表情の動き、使用する本数や挿入方法などによっても変わります。
「動かす」Y LIFTと、「支える」シルエットソフト
私はシルエットソフトだけですべてを引き上げようとは考えていません。
まずY LIFTで、下がった組織を狙った位置へしっかり移動させる。
そして、その状態をシルエットソフトで補強し、支える。
Y LIFTは「動かす」。
シルエットソフトは「支える」。
性質の異なる糸に、それぞれ違う役割を持たせています。
先日ご紹介した6か月経過の症例でも、直後から時間が経つにつれて多少の緩みはみられました。
それでも6か月後の状態を施術前と比較すると、引き上げた状態がしっかり残っていることが確認できました。
もちろん、糸リフトは永久的な治療ではありませんし、効果や持続期間には個人差があります。
それでも私は、
「直後にどれだけ強く上げるか」ではなく、
「引き上げた組織を、どう支え続けるか」。
そこまで考えて糸を選び、組み合わせることが、糸リフトの持続性を考えるうえで重要だと思っています。

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