たるみ治療は何歳から始めるべき?50代からでは遅い?

「たるみ治療って、何歳くらいから始めた方がいいですか?」

30代から始めた方がいいのか。
40代になって、たるみが気になってからでいいのか。
それとも50代になってからでも間に合うのか。

私の考えは、

たるみ治療は、早いに越したことはありません。

ただし、これは

「若いうちから糸リフトをした方がいい」
という意味ではありません。

年齢によって顔に起きている変化は違います。

その時点で起きている変化に対して、必要な治療を、必要な分だけ行う。

これが、自然に年齢を重ねていくためには大切だと考えています。

YouTubeでもお話しているのでぜひ参考になさってください。

そもそも、顔はなぜたるむのか?

顔の老化は、ある日突然始まるものではありません。

以前にこちらの画像で解説したことがありますが、もう一度見てみましょう。

皮膚の弾力が少しずつ低下し、脂肪の位置が変わり、顔を支えている組織が緩み、さらに骨格にも加齢による変化が起こります。

こうした変化が少しずつ重なった結果として、

「フェイスラインがぼやけてきた」
「口横が少し重くなった」
「ほうれい線が以前より深くなった」

と感じるようになります。

だから、たるみ治療も「何歳になったらこの治療」と一律に決めるものではありません。

30代は「治す」より「大きく進ませない」

30代では、まだ大きく皮膚が余っている方は多くありません。

この年代では、いきなり強いリフトアップ治療をするというより、

肌の状態を整えたり、必要に応じて照射治療などで引き締めたり、ボトックスや注入治療で顔全体のバランスを整えたり。

その時点で出てきた小さな変化に、少しずつ対応していく。

それで十分なことも多いです。

早く始めるメリットは、大きく変える必要がないことだと私は考えています。

40代になると「たるみを戻す」治療が増えてくる

40代になると、

フェイスラインのもたつき、口横のたるみ、ほうれい線など、組織が下がることで生じる変化が少しずつ目立つようになります。

ここからは、単純な肌治療や引き締めだけではなく、下がった組織を元の位置へ戻すという考え方が必要になる方も増えてきます。

その選択肢の一つが糸リフトです。

ただし、40代になったら全員が糸リフトをするわけではありません。

たるみの程度や脂肪量、顔立ちによって、引き締め治療だけで十分な方もいます。

50代からでも、決して遅くありません

そして50代。

「もう皮膚が余っているから、切開しないと無理ですよね?」

と相談されることがあります。

でも、50代からたるみ治療を始めても決して遅くありません。

50代では、皮膚の余りだけではなく、脂肪の下垂やボリュームの減少など、複数の変化が重なっていることが多くなります。

だからこそ、ただ強く引き上げるのではなく、

下がっているところは戻す。
緩んでいるところは引き締める。
足りなくなったところは、必要な分だけ補う。

という考え方が大切になります。

糸リフト、引き締め治療、ヒアルロン酸などの注入治療を、その人の顔に合わせて組み合わせることもあります。

もちろん、皮膚の余りが非常に大きい場合や、より大きな変化を希望する場合には、切開リフトの方が適していることもあります。

「何歳から?」より、「何が起き始めたか」

ですから、

「たるみ治療は何歳から始めればいいですか?」

という質問に対する私の答えは、

年齢だけで決める必要はありません。

30歳になったから糸リフト。
50歳になったから切開リフト。

そういうものではありません。

鏡を見たときに、

「以前よりフェイスラインがぼやけてきた」
「口横が重くなってきた」
「頬の位置が少し下がってきた」

そんな小さな変化に気づいたときが、一度相談してみるタイミングだと思います。

そして診察して、

「今は何もしなくて大丈夫ですよ」

ということもあります。

無理に治療を始める必要はありません。

たるみ治療は、一回で完成させるものではない

私は、たるみ治療を「一度大きく若返って終わり」というものではなく、年齢とともに変わっていく顔と長く付き合っていく治療だと考えています。

30代の顔と、40代、50代の顔では、必要な治療も変わります。

今、どれだけ上がるかだけではなく、

5年後、10年後の自分のために、今は何をしておくべきなのか。

その時々の顔を見ながら、必要な治療を少しずつ選んでいく。

それが、無理なく自然に年齢を重ねていくためのたるみ治療だと思っています。


最後に

たるみ治療は、

「何歳から始めるか」より、
「今の自分に何が必要なのか」。

早く始めること自体が目的ではありません。

必要のない治療を若いうちから繰り返す必要もありません。

一方で、大きくたるんでから一度にすべてを変えようとするより、変化が小さいうちから必要なケアを少しずつ続ける、という考え方もあります。

気になったときが、まず自分の顔の状態を知るタイミング。

そこから、その時の自分に合った治療を考えていけばいいと思います。

Doctor's Profile

美容外科医10年目。東京・大阪を拠点に診療を行う。
専門は糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心とした切らないエイジング治療。一人ひとりの骨格や加齢変化を見極め、自然な美しさを引き出すことを重視する。美容医療は見た目を変えるだけでなく、自信と前向きな人生を支える医療と考え、医学的根拠に基づいた安全性と満足度の高い治療を追求している。

◉経歴
東北大学医学部 卒業
湘南美容クリニック
都内美容クリニック院長

2026年よりKAUNIS CLINIC(表参道)、SWAN CLINIC GINZA(銀座)、BAYASHI CLINIC(大阪梅田) 勤務

◉専門分野
糸リフト
たるみ治療
ヒアルロン酸注入
ボトックス治療
切らないエイジング治療
フェイスデザイン

◉所属学会・資格
日本美容外科学会 JSAPS
美容内科学会

◉執筆・監修
美容医療に関する情報を医学的根拠に基づいて発信。糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心に、患者が安心して治療を選択できる情報提供を行う。

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