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皮膚が余っている場合でも効果はある?
50代になると、糸リフトのご相談でよく出てくるのが、
「もう皮膚が余っているから、糸リフトでは難しいですか?」
という質問です。
切開リフトも検討し始める年代ですし、
「余った皮膚を糸で引き上げたら、その皮膚はどこにいくの?」
「無理に引っ張ると、耳の前やこめかみに皮膚が寄ってしまわない?」
「もう糸リフトでは対応できないのでは?」
と疑問に思うのも自然だと思います。
ですが、50代でも糸リフトでしっかりと変化を出せる方はたくさんいらっしゃいます。
重要なのは、20代、30代と同じように引き上げないことです。
50代の糸リフトは、「シュッとさせる」だけではない
20代、30代の糸リフトでは、フェイスラインをシャープにしたり、頬の位置を少し高くしたりと、輪郭を整える目的が中心になることがあります。
一方、50代になると少し事情が変わります。
皮膚の弾力が低下し、皮膚そのものにも余りが出てくる。さらに、皮下組織の下垂やボリュームの変化なども重なってきます。
そのため、
「どれだけ強く引き上げるか」ではなく、
「余った柔らかい皮膚を、どうきれいに収めるか」
が重要になってきます。
余った皮膚は、どこへ行くのか?
ここが50代の糸リフトで、とても大切なポイントです。
皮膚を切り取らない以上、糸リフトによって余った皮膚そのものがなくなるわけではありません。
では、どうするのか。
余っている皮膚を一か所に無理に寄せるのではなく、引き上げる方向や組織を動かす量を調整しながら、広い範囲へ自然にたぐり寄せていきます。
うまく分散できれば、皮膚を切除していなくても、正面から見たときに余剰皮膚が目立ちにくい状態を作ることができます。
逆に、この調整がうまくいかなければ、皮膚のヨレや凹凸、ひきつれなどにつながる可能性があります。
だからこそ、50代の糸リフトでは、単純な「引き上げる力」以上に皮膚をどう収めるかという技術が重要だと私は考えています。
糸の種類と「深さ」も変える
もう一つ重要なのが、糸の選択と挿入する深さです。
私はすべての糸を同じ深さに入れて、同じ方向へ引っ張るわけではありません。
どの組織を動かしたいのか。
どこをしっかり支えたいのか。
どこには柔軟性を残したいのか。
それによって糸の種類や挿入する層、方向を変えていきます。
特に皮膚が柔らかく、余りのある方では、強く引っ張るだけではきれいには仕上がりません。
ヨレさせない。
ひきつれさせない。
それでも、きちんと引き上げる。
このバランスが非常に重要です。
50代だからこそ、経験が結果に出やすい
50代以上の糸リフトは、私はかなり繊細な治療だと考えています。
若い方のように単純にフェイスラインをシャープにするだけではなく、皮膚の余り、柔らかさ、脂肪の位置や量、顔全体のバランスまで見ながら設計する必要があるからです。
私はこれまで50代以上の方にも数多く糸リフトを行ってきました。
その経験の中で、余った皮膚をどの方向へ、どの程度たぐり寄せれば自然に収まるのかを症例ごとに判断してきました。
ここは、糸そのものの性能だけでは補えない、術者の経験が出やすい部分だと思っています。
では、切開リフトは必要ない?
もちろん、そういう意味ではありません。
皮膚の余りが非常に大きい場合や、より大きな変化、より根本的な改善を希望する場合には、切開リフトの方が適していることがあります。
糸リフトは皮膚を切除する治療ではないため、できることには限界があります。
一方で、
「まだ切開までは考えていない」
「大きく顔を変えたくない」
「自然に少し若い頃の位置へ戻したい」
という50代の方にとっては、糸リフトが非常に良い選択肢になることがあります。
大切なのは、50代だから糸リフト、50代だから切開リフト、と年齢だけで決めないこと。
皮膚の余りや柔らかさ、脂肪量、骨格、希望する変化を見たうえで、その方に適した治療を選ぶことです。
私は50代の糸リフトでは、
「強く引っ張る」よりも、
「余った皮膚を、きれいに収める」。
そこを特に大切にしています。

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