なぜ同じ「たるみ」でも治療法が違うのですか?

「友人は糸リフトを勧められたのに、私はヒアルロン酸でした」

「SNSではハイフがいいと書いてあったのに、別のクリニックでは糸リフトを勧められました」

このような経験をされたことはないでしょうか。

同じ「たるみ」という悩みなのに、なぜ治療法が違うのか。

実はここに、たるみ治療の難しさがあります。


「たるみ」は一つの病名ではありません

私たちは普段、

「たるみ」という言葉を一つの症状として使っています。

しかし実際には、

たるみには様々な原因が重なっています。

例えば、

  • 骨格の変化
  • 脂肪の萎縮
  • 脂肪の下垂
  • 皮膚のゆるみ
  • 筋肉の動きによるシワ

などです。


同じほうれい線が気になる方でも、

原因は全く違うことがあります。

骨格のボリューム不足が原因の方もいれば、

脂肪の下垂が原因の方もいます。

皮膚のゆるみが主な原因の方もいます。


つまり、

同じ症状に見えても、原因が違えば治療法も変わる

ということです。


治療を選ぶ前に原因を考える

例えば、

頬のボリュームが減っていることが原因なのに、

引き上げる治療だけを行ったらどうなるでしょうか。

一時的な変化は出るかもしれません。

しかし、

本来補うべき部分が改善されていないため、

思ったほど満足できない結果になることがあります。


逆に、

ボリュームは十分あるのに、

ヒアルロン酸だけを追加してしまうと、

今度は重たく見えたり、不自然さにつながることがあります。


治療は、

「何が流行っているか」

ではなく、

「何が原因か」

から考える必要があります。


料理の味付けと似ています

私はよく料理に例えてお話しします。

味が薄いからといって、

醤油だけをたくさん入れれば良いわけではありません。

砂糖や塩、だしとのバランスを見ながら、

少しずつ調整していきます。


顔も同じです。

一つの原因だけを治そうとしても、

全体のバランスが崩れてしまうことがあります。


ギターのチューニングとも似ています

ギターは一本の弦だけ合わせても、

綺麗な音は出ません。

六本の弦が少しずつ調整されて、

初めて心地よい音になります。


たるみ治療も同じです。

骨格、脂肪、皮膚、それぞれを見ながら、

全体のバランスを整えていくことが大切です。


私が診断で大切にしていること

だから私は、

「何の治療をするか」よりも、

まず

「なぜその状態になっているのか」

を大切にしています。


同じ40代でも、

同じ50代でも、

必要な治療は全く違います。


そして、

同じ方であっても、

数年後にはまた違う治療が必要になることもあります。


だからこそ、

私は最初から治療を決めているわけではありません。

その方の状態や価値観、

どの程度の変化を希望しているのかを伺いながら、

一緒に治療を組み立てていきます。


最後に

たるみ治療に、

「全員に正解な一つの治療」

はありません。


大切なのは、

流行っている治療を選ぶことではなく、

自分の原因を知ることです。


私は、

治療を選ぶことよりも、

まず診断することを大切にしています。


そして、

その方にとって本当に必要な治療を、

必要な分だけご提案したいと考えています。

Doctor's Profile

美容外科医10年目。東京・大阪を拠点に診療を行う。
専門は糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心とした切らないエイジング治療。一人ひとりの骨格や加齢変化を見極め、自然な美しさを引き出すことを重視する。美容医療は見た目を変えるだけでなく、自信と前向きな人生を支える医療と考え、医学的根拠に基づいた安全性と満足度の高い治療を追求している。

◉経歴
東北大学医学部 卒業
湘南美容クリニック
都内美容クリニック院長

2026年よりKAUNIS CLINIC(表参道)、SWAN CLINIC GINZA(銀座)、BAYASHI CLINIC(大阪梅田) 勤務

◉専門分野
糸リフト
たるみ治療
ヒアルロン酸注入
ボトックス治療
切らないエイジング治療
フェイスデザイン

◉所属学会・資格
日本美容外科学会 JSAPS
美容内科学会

◉執筆・監修
美容医療に関する情報を医学的根拠に基づいて発信。糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心に、患者が安心して治療を選択できる情報提供を行う。

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