たるみ治療はいつから始めるべきですか?

― 私が考える「始めるタイミング」について ―

「たるみ治療は何歳くらいから始めた方がいいですか?」

診察でよくいただくご質問です。

私の考えを先にお伝えすると、

たるみ治療は、早く始めるほど有利だと思っています。

もちろん、10代や20代前半から積極的に始める必要はありません。

ですが、30代前後になってきたら、少しずつアンチエイジング治療を始めていくことには大きな意味があると考えています。


長く続けている方ほど、差が出ていると感じます

私のクリニックにも、10年、20年と継続的にメンテナンスをされている方がいらっしゃいます。

その方々を診ていると、やはり何も治療をしてこなかった方と比べて、年齢を重ねたときの印象には大きな違いを感じます。

もちろん、遺伝や生活習慣など様々な要因がありますので、それだけで全てが決まるわけではありません。

それでも、

適切なタイミングで美容医療を積み重ねていくことには、大きな意味がある。

これは、日々の診療の中で私が強く感じていることです。


最初から糸リフトをする必要はありません

「早く始めた方がいい」と聞くと、

「30代から糸リフトをしなければいけないの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

私はそうは考えていません。

アンチエイジング治療には段階があります。

例えば、

照射系の治療から始めるのも良いですし、肌質を整える治療から始めるのも一つの方法です。

その方の価値観やライフスタイル、治療への抵抗感に合わせて、無理なく続けられる方法を選ぶことが大切だと思っています。


初めてのアンチエイジング治療なら、ボトックスもおすすめです

私が初めてのアンチエイジング治療としておすすめすることが多いのが、ボトックス治療です。

「表情が固くなる」

「笑えなくなる」

そんなイメージを持たれている方も多いと思います。

ですが、それは打ち方や量による部分が非常に大きいと考えています。

適切な量であれば、自然な表情を保ちながら、シワの原因となる筋肉の動きを和らげることができます。

価格的にも比較的始めやすく、効果は3〜4か月で自然に切れていきますので、長期的に残るような心配も基本的にはありません。

私自身は、ボトックスはアンチエイジング治療の土台となる、とても良い治療だと考えています。


30代から始めていなくても、決して手遅れではありません

ここは誤解していただきたくない部分です。

30代から始めていないからといって、手遅れになることはありません。

40代で初めて美容医療を受ける方もいれば、50代になってから始める方もたくさんいらっしゃいます。

年代が変われば、必要な治療も変わります。

だから私は、

「もっと早く始めれば良かった」と考える必要はないと思っています。

気になったそのタイミングが、その方にとってのスタートです。


糸リフトを始めるタイミング

糸リフトについても、

30代前半から半年ごとに受ける必要があるとは考えていません。

フェイスラインが少しゆるんできた。

輪郭が以前よりぼやけてきた。

そんな変化を感じ始めた頃が、一つのタイミングだと思います。

そして、最初から高額な本数の糸リフトを行う必要もありません。

その時のお顔の状態に合わせて、必要な分だけ、必要なタイミングで行えば十分だと考えています。


美容医療だけではなく、「体の内側」も大切です

最近では、アンチエイジングは美容医療だけでなく、

体の内側から健康を維持することの重要性も、世界中で注目されています。

どれだけ良い施術を受けても、

睡眠不足が続いていたり、

栄養バランスが乱れていたり、

慢性的な炎症が続いていたりすると、

本来得られるはずの効果を十分に発揮できないこともあります。

そのため私は、

食事の内容を見直したり、

必要に応じてサプリメントを取り入れたりしながら、

体全体の健康を維持していくことも、アンチエイジングの大切な一部だと考えています。

美容医療は外側から。

食事や栄養、生活習慣は内側から。

この両方を少しずつ積み重ねていくことが、長期的には大きな差につながると感じています。


最後に

私は、

たるみ治療は「早く始めた方が有利」だと思っています。

しかし、それは焦って治療を始めるという意味ではありません。

今のお顔の状態を見ながら、

その時に必要な治療を、

無理なく積み重ねていくこと。

それが10年後、20年後のお顔の印象につながっていくと考えています。

美容医療は、一度大きく変えるためのものではなく、

未来の自分のために、少しずつ積み重ねていくもの。

そして私は、

美容医療は、今の自分を変えるためだけではなく、10年後の自分への投資でもあると考えています。

だからこそ、一度に多くのことを行うのではなく、その時々のお顔の状態やライフスタイルに合わせて、無理なく続けられる治療を積み重ねていくことが、最も自然で美しい年齢の重ね方につながると信じています。

Doctor's Profile

美容外科医10年目。東京・大阪を拠点に診療を行う。
専門は糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心とした切らないエイジング治療。一人ひとりの骨格や加齢変化を見極め、自然な美しさを引き出すことを重視する。美容医療は見た目を変えるだけでなく、自信と前向きな人生を支える医療と考え、医学的根拠に基づいた安全性と満足度の高い治療を追求している。

◉経歴
東北大学医学部 卒業
湘南美容クリニック
都内美容クリニック院長

2026年よりKAUNIS CLINIC(表参道)、SWAN CLINIC GINZA(銀座)、BAYASHI CLINIC(大阪梅田) 勤務

◉専門分野
糸リフト
たるみ治療
ヒアルロン酸注入
ボトックス治療
切らないエイジング治療
フェイスデザイン

◉所属学会・資格
日本美容外科学会 JSAPS
美容内科学会

◉執筆・監修
美容医療に関する情報を医学的根拠に基づいて発信。糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心に、患者が安心して治療を選択できる情報提供を行う。

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