顔のたるみって、どうして起こるんですか?

「年齢とともに、なんとなく顔が下がってきた」
「昔より皮膚が余って、シワっぽくなった」

こうした変化は、単純に皮膚だけが老化して起きているわけではありません。

顔の中では、年齢とともにいくつもの変化が同時に起こっています。

私はこれを、「しぼんでいくみかん」と「緩んでいくハンモック」をイメージすると分かりやすいと思っています。

① 顔は少しずつ「しぼんでいく」

みずみずしく中身の詰まったみかんは、内側から皮が支えられているため、表面にも張りがあります。

ところが時間が経って中の水分やボリュームが減ってくると、外側の皮が余って、少しずつシワが目立つようになります。

顔もこれと少し似ています。

年齢とともに皮膚の弾力や水分保持能が低下するだけでなく、顔の脂肪などの軟部組織や、土台となる骨格にも変化が起こります。

外側は緩んでいくのに、内側から支える構造も変化していく。

その結果、皮膚の余りやシワが目立つようになります。

② そして「ハンモック」も緩んでいく

もう一つが、組織を支える力の変化です。

新しいハンモックは布やロープに張りがあり、中にあるものを高い位置で支えることができます。

でも長く使っていると、少しずつ張りが失われ、同じ重さでも以前より下に沈むようになります。

顔でも、靭帯などの支持構造や周囲の組織が加齢によって変化し、それまで保たれていた脂肪などの位置も変わっていきます。

これが、頬や口横、フェイスラインなどに現れる「下垂」の一つのイメージです。

つまり、顔の老化は「しぼむ・緩む・下がる」

たるみは、単純に「皮膚が伸びたから」でも、「脂肪が増えたから」でもありません。

内側のボリュームや土台が変化する。
皮膚や支持構造も変化する。
そして、組織の位置も変わっていく。

こうした複数の変化が重なって、私たちが「たるみ」と呼んでいる状態がつくられていきます。

だからこそ、たるみ治療も一つの方法だけですべてを解決しようとする必要はないと考えています。

下がっているところは、自然な位置へ戻す。
緩んでいるところは、引き締める。
ボリュームが不足しているところは、必要な分だけ補う。

取れば取るほどいいわけでも、引っ張れば引っ張るほどいいわけでも、足せば足すほどいいわけでもありません。

顔全体の構造を見ながら、今どこに何が必要なのかを考える。

それが、私の考えるたるみ治療です。

Doctor's Profile

美容外科医10年目。東京・大阪を拠点に診療を行う。
専門は糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心とした切らないエイジング治療。一人ひとりの骨格や加齢変化を見極め、自然な美しさを引き出すことを重視する。美容医療は見た目を変えるだけでなく、自信と前向きな人生を支える医療と考え、医学的根拠に基づいた安全性と満足度の高い治療を追求している。

◉経歴
東北大学医学部 卒業
湘南美容クリニック
都内美容クリニック院長

2026年よりKAUNIS CLINIC(表参道)、SWAN CLINIC GINZA(銀座)、BAYASHI CLINIC(大阪梅田) 勤務

◉専門分野
糸リフト
たるみ治療
ヒアルロン酸注入
ボトックス治療
切らないエイジング治療
フェイスデザイン

◉所属学会・資格
日本美容外科学会 JSAPS
美容内科学会

◉執筆・監修
美容医療に関する情報を医学的根拠に基づいて発信。糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心に、患者が安心して治療を選択できる情報提供を行う。

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