― 40代からのたるみ治療をどう考えるか ―
糸リフトに興味はあるけれど、初めてで不安がある。
そのようなご相談は、40代以降の方から特に多くいただきます。
「切る治療までは考えていないけれど、何かは始めたい」
「大きく変えたいわけではないが、今の状態を整えたい」
そうした背景の中で、糸リフトという選択肢が出てくることが多い印象です。
目次
糸リフトはどのような治療なのか
糸リフトは、皮膚の下に糸を挿入し、
下がってきた組織を物理的に引き上げる治療です。
ただし、ここで一つ強調しておきたいのは、
単純に「上げる治療」と捉えすぎない方がよいという点です。
「上げる」ではなく「整える」という考え方
私は糸リフトを、
“引き上げる治療”というより、“位置を整える治療”
として考えています。
たるみという現象は、
・骨格の変化
・脂肪の減少や移動
・皮膚の変化
といった複数の要素が重なって生じます。
その中で、糸リフトが得意としているのは、
あくまで「位置」の調整です。
つまり、
・位置の問題が主体であれば効果は出やすい
・それ以外の要素が強い場合は単独では限界がある
ということになります。
初めての方にとっての位置づけ
40代以降で初めてたるみ治療を検討される方にとって、
糸リフトは、
・切開を伴わない
・比較的変化を実感しやすい
・調整がしやすい
という点で、入り口として選ばれることが多い治療です。
ただし、ここで重要なのは、
**「何から始めるか」ではなく「どう組み立てるか」**です。
本数という考え方について
糸リフトに関しては、
「何本入れればよいか」という質問をよくいただきます。
しかし実際には、
本数が結果を決めるわけではありません。
・どの層に入れるか
・どの方向に引くか
・どこまでテンションをかけるか
これらの設計によって、結果は大きく変わります。
同じ本数でも、仕上がりが全く異なることは珍しくありません。
初回で大切にしていること
初めての方の場合、私は
**“やりすぎない設計”**を前提にしています。
たるみ治療は、一度で完成させるものではなく、
・変化を確認し
・ご本人の感覚を踏まえ
・必要に応じて調整していく
というプロセスが重要です。
そのため、最初から大きな変化を狙うのではなく、
自然な範囲での変化にとどめることが、結果的に満足度を安定させます。
糸リフトだけで完結するか
ここもよく誤解される点ですが、
糸リフトは万能な治療ではありません。
・ボリュームの不足
・皮膚の質感
・構造的な変化
これらに対しては、別のアプローチが必要になることもあります。
そのため私は、
糸リフトを単独で完結させるのではなく、
全体のバランスの中で位置づける治療
として考えています。
最後に
糸リフトは、適切に使えば非常に有効な治療です。
ただし、
・どのような変化を求めるのか
・どこまでの治療を望むのか
・どの程度の自然さを重視するのか
これらによって、選択は変わります。
私は、
「どれだけ上げるか」ではなく
「どこで止めるか」
を基準に治療を考えています。
その上で、一人ひとりにとって無理のない形で、
たるみ治療を組み立てていくことを大切にしています。

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