ヒアルロン酸で失敗しないために

― 入れる量ではなく、考え方の問題 ―

ヒアルロン酸に興味はあるけれど、
「不自然になるのが怖い」と感じている方は多いと思います。

実際に、これまでにも

・思ったより膨らんでしまった
・どこに入れたか分かる仕上がりになった
・なんとなく違和感がある

そういったご相談を受けることがあります。


ただ、ここで一つお伝えしたいのは、

ヒアルロン酸そのものが悪いわけではないということです。

問題になることが多いのは、
“入れ方”というより、“考え方”の部分です。


特徴①|「シワを消したい」という発想が強い

ヒアルロン酸で失敗につながりやすいのは、

👉 シワを完全になくそうとする考え方

です。

例えば、ほうれい線。

深くなってきたラインを見て、
そこを完全に埋めようとすると、

どうしても必要以上のボリュームが入ります。

その結果、

・重たく見える
・膨らみが目立つ
・表情に違和感が出る

という状態になりやすくなります。


特徴②|「平らにすること」がゴールになっている

これもとても多いです。

凹んでいるところを“平らにしたい”

一見正しいように見えますが、

顔はもともと凹凸があることで自然に見えています。

すべてを均一に整えてしまうと、

・のっぺりした印象
・立体感のない顔
・不自然な若作り感

につながることがあります。


特徴③|「一度で完成させようとする」

ヒアルロン酸は、

一度で完成させる治療ではありません

ただ、

「せっかくやるならしっかり変えたい」
という気持ちから、

最初から多めに入れてしまうケースもあります。

ですが実際には、

・少し入れて
・変化を見て
・必要なら足す

この方が、圧倒的に自然に仕上がります。


特徴④|「部分だけを見てしまう」

例えば、

・ほうれい線だけ
・目の下だけ

その一点だけを改善しようとすると、

全体のバランスから浮いてしまうことがあります。

ヒアルロン酸は、

全体の中でのバランスを見る治療です。

一箇所を整えることで、
他との関係性が変わるからです。


特徴⑤|「どこまでが自然か」が曖昧

これはとても大事なポイントです。

・どこまで整えると自然なのか
・どこからがやりすぎなのか

この基準が曖昧なまま進めると、

気づかないうちに少しずつ量が増えていきます。


私が大切にしていること

ヒアルロン酸を使うとき、

私はいつも

「どこまで入れるか」ではなく「どこで止めるか」

を考えています。


ヒアルロン酸の役割は、

・シワを消すことでも
・形を作り込むことでもなく

失われたものを、少し戻すこと

だと考えています。


最後に

ヒアルロン酸で不自然になるかどうかは、

量の問題に見えて、

実は

“どこをゴールにするか”の問題です。


平らにすることがゴールではありません。

みずみずしく見えること。
イキイキして見えること。
なんだか良く見えること。

そして、

自分を好きになれるかどうか

ここが一番大切だと思っています。


ヒアルロン酸は、そのための手段の一つです。

やりすぎず、
でも確かに変わる。

そのバランスを大切にしながら、
一人ひとりに合わせて整えていきます。

Doctor's Profile

美容外科医10年目。東京・大阪を拠点に診療を行う。
専門は糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心とした切らないエイジング治療。一人ひとりの骨格や加齢変化を見極め、自然な美しさを引き出すことを重視する。美容医療は見た目を変えるだけでなく、自信と前向きな人生を支える医療と考え、医学的根拠に基づいた安全性と満足度の高い治療を追求している。

◉経歴
東北大学医学部 卒業
湘南美容クリニック
都内美容クリニック院長

2026年よりKAUNIS CLINIC(表参道)、SWAN CLINIC GINZA(銀座)、BAYASHI CLINIC(大阪梅田) 勤務

◉専門分野
糸リフト
たるみ治療
ヒアルロン酸注入
ボトックス治療
切らないエイジング治療
フェイスデザイン

◉所属学会・資格
日本美容外科学会 JSAPS
美容内科学会

◉執筆・監修
美容医療に関する情報を医学的根拠に基づいて発信。糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心に、患者が安心して治療を選択できる情報提供を行う。

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