糸リフトで満足できない理由

― 効かないのではなく、合っていないことがある ―

糸リフトを検討されている方の中には、

「思ったより変わらなかった」
「やったけど満足できなかった」

といった話を聞いて、不安に感じている方もいらっしゃると思います。


ただ、ここで一つお伝えしたいのは、

糸リフトが効かないというよりも、
その方の状態と合っていないケースがある
ということです。


糸リフトは“位置”に対する治療

糸リフトが得意としているのは、

下がった組織の位置を整えること

です。

・頬の位置が落ちてきた
・フェイスラインがぼやけてきた

こういった「位置の変化」が主体の場合、
糸リフトは非常に効果を発揮します。


変化を感じにくいケース

一方で、

・ボリュームが減ってコケている
・皮膚の余りが強くなっている

こういった状態の場合、

糸で引き上げても“印象としての変化”が出にくい

ことがあります。

これは糸リフトの問題ではなく、

アプローチしているポイントが違う

ということになります。


「もっと上げれば変わる」は注意が必要

変化を感じにくいと、

「もう少し上げれば変わるのではないか」

と考えることがあります。

ただ実際には、

無理に引き上げると、不自然さにつながる

可能性があります。


本数の問題ではない

「本数が少なかったのではないか」

というご相談もありますが、

糸リフトは、

本数だけで結果が決まる治療ではありません

・どの位置に入れるか
・どの方向に引くか
・どの層で作用させるか

こうした設計によって、結果は大きく変わります。


私が考えていること

私は糸リフトを、

“上げる治療”ではなく“整える治療”

として捉えています。

どこをどの方向に調整すると、
全体のバランスが良く見えるのか。

そこを基準に設計します。


満足度が分かれるポイント

糸リフトの満足度は、

・変化の大きさ
ではなく

“期待していた変化との一致”

で決まることが多いと感じています。


治療は単体で考えない

たるみは、

・位置
・ボリューム
・皮膚

といった複数の要素が重なっています。

そのため、

糸リフト単体で完結させようとすると無理が出ることがある

というのが実際のところです。


最後に

糸リフトで満足できるかどうかは、

「効くかどうか」ではなく、

その方の状態に合っているかどうか

で大きく変わります。

Doctor's Profile

美容外科医10年目。東京・大阪を拠点に診療を行う。
専門は糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心とした切らないエイジング治療。一人ひとりの骨格や加齢変化を見極め、自然な美しさを引き出すことを重視する。美容医療は見た目を変えるだけでなく、自信と前向きな人生を支える医療と考え、医学的根拠に基づいた安全性と満足度の高い治療を追求している。

◉経歴
東北大学医学部 卒業
湘南美容クリニック
都内美容クリニック院長

2026年よりKAUNIS CLINIC(表参道)、SWAN CLINIC GINZA(銀座)、BAYASHI CLINIC(大阪梅田) 勤務

◉専門分野
糸リフト
たるみ治療
ヒアルロン酸注入
ボトックス治療
切らないエイジング治療
フェイスデザイン

◉所属学会・資格
日本美容外科学会 JSAPS
美容内科学会

◉執筆・監修
美容医療に関する情報を医学的根拠に基づいて発信。糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心に、患者が安心して治療を選択できる情報提供を行う。

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