佐藤オリジナルの糸リフト『Yリフト』は何が違う?

10年以上、糸リフトを続けてきて考える「長く効かせるために大切なこと」

Yリフトは、私のたるみ治療の基本となる糸リフトです。

こめかみから引き上げたい部位へ直線的にアプローチし、ほうれい線、口横、フェイスラインなど、その方が気になっている部分をしっかりと引き上げていきます。

一見すると、糸リフトは「糸を入れて、たるみを引き上げる」というシンプルな治療に見えるかもしれません。

しかし、これまで1万例以上の糸リフトを経験してきて感じるのは、どんな糸を、どこに、どのように入れるかによって、その効果や持続性には大きな差が出るということです。

Yリフトでは、単に強く引き上げることだけではなく、その先の経過まで考えて糸を選び、デザインしています。

糸の「太さ」にこだわる理由

私が糸を選ぶうえで大切にしていることのひとつが、糸の太さです。

糸は組織の中に入ることで周囲に組織反応が起こり、コラーゲン形成などが生じます。

そのため私は、必要な部位にはある程度しっかりと太さのある糸を使用することが大切だと考えています。

1回の治療だけを見れば、細い糸でも太い糸でも、その違いは分かりにくいかもしれません。

しかし、糸リフトは一度きりではなく、年齢とともに繰り返していくことの多い治療です。

数年、さらにその先まで治療を重ねていったとき、どのような糸を組織の中に積み重ねてきたかという違いは、少しずつ大きくなっていくのではないかと考えています。

そのためYリフトでは、一部の糸を、私が理想とする太さや形状を求めて特注で製作しています。

「棘」がしっかりしていること

もうひとつ重要なのが、糸についている「棘(コグ)」です。

糸リフトは、糸そのものが組織を持ち上げるというより、コグが組織を捉えることで、引き上げた位置を支えています。

たとえるなら、重い荷物を持ち上げるときのフックに近いかもしれません。

フックが浅く掛かっていれば、少し動いただけで外れてしまいます。

一方で、しっかりと組織を捉えられるコグであれば、表情によって組織が動いても簡単には外れにくくなります。

そのため私は、コグの形状や強さにもこだわり、組織をしっかりと捉えられる糸を選んでいます。

場所によって「糸の性格」を変える

ただし、太く、硬く、強い糸を入れればいいというわけではありません。

顔は常に動いています。

特に口元や頬などは、笑ったり話したりするたびに大きく動く場所です。

こうした場所では、強さだけではなく、表情の動きに馴染む柔軟性も重要になります。

そのためYリフトでは、部位によって糸の素材や性質を使い分けています。

表情の動きが大きく、馴染みやすさが大切な部分には、柔らかくしなやかな糸を。

反対に、引き上げた組織をしっかりと支えたい部分には、固定力を重視した糸を。

すべてを同じ糸で治療するのではなく、それぞれの場所に必要な役割を考えて糸を選ぶことが大切だと考えています。

糸そのもの以上に大切なのが「入れ方」

どれだけ良い糸を使っても、それだけで良い結果になるわけではありません。

糸リフトを10年以上行い、1万例以上の経験を重ねる中で、私が特に重要だと感じるようになったのが「入れ方」です。

同じ糸でも、

どの層に入れるのか。
どの方向へ引き上げるのか。
どこで組織を捉えるのか。
糸同士を重ねるのか、あえて離すのか。

こうした細かな違いによって、引き上がり方も、その後の経過も変わってきます。

解剖学的な知識はもちろん重要ですが、実際に治療を行い、その患者様が半年後、1年後にどうなったのかを見る。

その経験を積み重ねることで初めて分かってくることもあります。

Yリフトには、そうして蓄積してきた私自身のノウハウを反映しています。

一度の変化だけではなく、5年後、10年後を見る

私は糸リフトを始めて10年以上になります。

その間、長く継続して私の糸リフトを受けてくださっている方もいらっしゃいます。

そうした患者様から、

「糸リフトを始める前より、今の自分の方が若く感じる」

「糸リフトをしていない同年代の友人と比べると、たるみの進み方が違う気がする」

といったお話をいただくことがあります。

もちろん、これは患者様それぞれの実感であり、「たるみの進行を何%抑えられる」と数値で示せるものではありません。

それでも、長期間にわたって患者様の経過を見続けてきた中で、私自身が感じていることがあります。

それは、糸リフトは、その瞬間だけ引き上げる治療ではなく、長期的なたるみのメンテナンスとして考えることが大切なのではないかということです。

その人だけの「糸リフトのレシピ」を作っていく

だからこそ私は、一度治療して終わりではなく、その後の経過も大切にしています。

3か月から半年程度で状態を確認し、

どこが維持されているのか。
どこが戻りやすいのか。
どの糸がその方に合っていたのか。

そうしたことを確認しながら、次の治療を考えます。

毎回まったく同じ治療をする必要もありません。

2回、3回と経過を見ながら治療を重ねることで、少しずつその方だけの糸リフトのレシピができていきます。

そして最終的には、大きな治療を頻繁に繰り返すのではなく、必要なタイミングで適切にメンテナンスしながら、自然な状態を長く維持していく。

それが、私がYリフトで目指している治療です。

今だけではなく、これからのために

糸の太さ。
コグの強さ。
素材の柔軟性。
入れる層。
方向。
本数。
そして、その後の経過。

Yリフトは、こうした一つひとつを積み重ねながら作ってきた治療です。

「今、どれだけ上がるか」だけではなく、5年後、10年後の自分のために、今からどのようにたるみと付き合っていくか。

私はそこまで含めて、糸リフトを考えています。

糸リフトが自分に合っているのか、どの糸を選べばいいのか、他のたるみ治療とどう組み合わせればいいのか。

分からないことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

Doctor's Profile

美容外科医10年目。東京・大阪を拠点に診療を行う。
専門は糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心とした切らないエイジング治療。一人ひとりの骨格や加齢変化を見極め、自然な美しさを引き出すことを重視する。美容医療は見た目を変えるだけでなく、自信と前向きな人生を支える医療と考え、医学的根拠に基づいた安全性と満足度の高い治療を追求している。

◉経歴
東北大学医学部 卒業
湘南美容クリニック
都内美容クリニック院長

2026年よりKAUNIS CLINIC(表参道)、SWAN CLINIC GINZA(銀座)、BAYASHI CLINIC(大阪梅田) 勤務

◉専門分野
糸リフト
たるみ治療
ヒアルロン酸注入
ボトックス治療
切らないエイジング治療
フェイスデザイン

◉所属学会・資格
日本美容外科学会 JSAPS
美容内科学会

◉執筆・監修
美容医療に関する情報を医学的根拠に基づいて発信。糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心に、患者が安心して治療を選択できる情報提供を行う。

コメント

コメントする

CAPTCHA