糸リフトは、強く引き上げるほど効果が高い?

糸リフトというと、

「どれだけ強く引き上げられるか」

が効果を決めるように思われるかもしれません。

しかし実際には、重要なのは単純な“牽引力の強さ”だけではありません。

糸をどこに入れるのか。

どの方向に動かすのか。

どの組織を捉えるのか。

どこで固定するのか。

こうした設計全体によって、リフト効果は変わります。

実際、糸を過度に牽引すると、頬の組織が一か所に集まり、頬骨周辺が膨らんで見えたり、凹凸やひきつれなどの輪郭不整につながることがあります。

つまり、

「たくさん動かすこと」と「きれいに動かすこと」は、同じではありません。

顔は平面ではなく、脂肪、筋膜、皮膚などが重なった立体的な構造です。

だから私は、すべての糸を同じ面に並べて強く引っ張るのではなく、

それぞれの組織に合わせて、
方向や深さ、固定する位置を変えながら、
立体的に支えることを大切にしています。

残したい頬の丸みは残す。

重くなっている部分だけを必要な方向へ動かす。

フェイスラインはすっきりさせながら、頬骨周辺を不自然に膨らませない。

糸リフトで重要なのは、

「どれだけ強く引くか」ではなく、
「どこを、どの方向へ、どう支えるか」。

強さではなく、設計。

私はそれが、自然で長く付き合える糸リフトにつながると考えています。

Doctor's Profile

美容外科医10年目。東京・大阪を拠点に診療を行う。
専門は糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心とした切らないエイジング治療。一人ひとりの骨格や加齢変化を見極め、自然な美しさを引き出すことを重視する。美容医療は見た目を変えるだけでなく、自信と前向きな人生を支える医療と考え、医学的根拠に基づいた安全性と満足度の高い治療を追求している。

◉経歴
東北大学医学部 卒業
湘南美容クリニック
都内美容クリニック院長

2026年よりKAUNIS CLINIC(表参道)、SWAN CLINIC GINZA(銀座)、BAYASHI CLINIC(大阪梅田) 勤務

◉専門分野
糸リフト
たるみ治療
ヒアルロン酸注入
ボトックス治療
切らないエイジング治療
フェイスデザイン

◉所属学会・資格
日本美容外科学会 JSAPS
美容内科学会

◉執筆・監修
美容医療に関する情報を医学的根拠に基づいて発信。糸リフト、たるみ治療、ヒアルロン酸、ボトックスを中心に、患者が安心して治療を選択できる情報提供を行う。

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